「TOEICを本格的に勉強して900点を取りたい!」
「働きながらTOEIC900点を突破する勉強法が知りたい…」
「TOEICスコアの停滞を何とかしたい。」
こういった悩みを解消すべく、私が働きながらTOEIC810点から915点まで
スコアメイクしたときの具体的な勉強法をお伝えします。
※今回紹介する勉強法は、中上級者向けの内容です。
ぜひ、最後までご覧いただき、今後のTOEIC学習の参考にしてください!
この記事を書いた人
●働きながらTOEIC915点取得(大学時はMax800点)
●セブ島での1か月短期留学経験
●東北大理系院卒 ⇒ 東証プライム日系メーカー(転職1回)
●30歳1児の父
公式問題集をベースに勉強する
公式問題集を使い倒しましょう。
本番のレベル感に最も近く、TOEICの形式にいち早く慣れることができます。
頻出単語を覚えたり、頻出トピックに慣れるという面でも有効です。
まずは時間を計って通しで解く(1回目)
※解き終わっても、まだ答えは見ないでください!
TOEICは時間との戦いです。
TOEIC900点を超えるには、リーディングを最後まで解ききることが望ましいです。
(塗り絵があっても900点を超えることはできなくはないですが)
英語力だけではなく、120分間集中する力と時間配分の感覚が求められます。
公式問題集はそれらの力を身に着けるのにもってこいの教材です。
難点はめんどくさいことです。ほんと、疲れるんですよね。これ。
家だと、試験本番に得られる特有の緊張感とやる気もないですし。
ほんっっとに疲れます(2回目)。
やりたくない気持ち本当によくわかります。
ただ、通しで解き切ることのメリットは大きいです。
120分通しがきつい方は、リスニング(45分)とリーディング(75分)に分けてもいいので、
自分のできる範囲で通しでやってみてください。
120分が億劫になって、勉強がストップしてしまうよりは断然良いです。
時間無制限で解く(2回目)
全部解く必要はなく、もう一度解き直したい問題のみでOKです。
(回答に自信がない問題、時間内に解き終わらなかった問題など)
リスニングでは、何回も聞き直してもOK。
リーディングでは、時間無制限で解いてOKですが、辞書は使用しないでください。
時間が足りなかったのか、リスニングのリズムが崩れたのか、単語がわからなかったのか、、、
この手順を踏むと、答え合わせの時に、不正解した原因を特定しやすくなります。
不正解の原因がわかると、苦手分野(≒伸びしろ)が明確になり、今度の勉強方針が立てやすいです。
TOEIC900点を突破するには如何に苦手分野をつぶしていくかがカギとなります。
答え合わせ
予想スコアの確認
答え合わせをしたら、リスニングとリーディングのそれぞれの正答数を確認しましょう。
公式問題集には正答数に応じたスコアバンドが用意されているので、予想スコアを確認できます。
今のレベルと目標とのギャップを認識することは大事なことなので、ぜひやってみて下さい。
もし、思ったより点数が取れていなくても全く気にする必要はありません。
あきらめず続けたら、最後には目標スコアを絶対に取れます。絶対です。
間違った問題の原因を分析する
先ほどの「時間を計って通しで解く(1回目)」、「時間無制限で解く(2回目)」が活きてきます。
間違った原因が、時間不足なのか明確にできるからです。
ざっと思いつく限りの解けなかった原因とそれに対するアクションは以下となります。
パート | 解けなかった原因 | アクション(改善策) |
---|---|---|
リスニング | 問題文の先読みが 追い付かなくなった | ・精読・音読 ・TOEIC試験への慣れ |
リスニング | 単語の意味が分からなかった | ・単語定着(聞き) |
リスニング | 音が認識できなかった | ・プロソディシャドーイング |
リスニング | 音は認識できたけど、 意味が理解できなかった | ・コンテンツシャドーイング |
文法 | 単語の意味が分からなかった | ・単語定着(読み) |
文法 | 文構造を理解できなかった | ・文構造の理解 with解説 ・他の文構造問題の演習 |
文法 | 時制のルールが わからなかった | ・時制の理解 with解説 ・時制問題の演習 |
リーディング | 時間内に解き終わらなかった | ・精読・音読 ・制限時間付きの演習 ・時間配分の見直し |
リーディング | 単語の意味が分からなかった | ・単語定着(読み) |
リーディング | 文構造がわからなかった | ・不正解理由の理解 with解説 ・精読・音読 |
間違いが多かった内容に関しては、その勉強の比重を多めにするとよいです。
苦手分野をつぶしやすくなり、より早く900点に到達できます。
復習
ここが一番大事なポイントです!
復習をやりこむことで、公式問題集の恩恵を最大限得ることができます。
後述する方法は、私がTOEIC900点を突破するときに実際に取り組んだ手順です。
各Partの勉強手順
勉強法の解説
精読
手順1:文構造を確認する
まずは、文章の構造ごとにSVOC(M)に振り分けます。
精読をすると、英文の構造を正しく把握する力を養えます。
英文の構造がわかると、英語を英語の語順のまま読めるようになり、読む速度が上がります。
慣れている方は、文の切れ目にスラッシュを入れていく方法でもOKです。
さらに慣れてきたら、スラッシュで区切る数を減らして、
1度に理解できるチャンク(文のかたまり)を大きくしていきましょう。
チャンクを大きくしていけると、英文を大きなかたまりのまま読めるようになり、
文章を読むスピードが上がります。
手順2:わからない単語、文法があったら確認する
文構造の確認途中でわからない単語や用法があったら、その場で意味を調べてください。
ノートやポストイットに書いて、次のテストでは分かるように復習しておきましょう。
英語の基礎力がある人の場合、単語帳で勉強することもとても大事ですが、
公式問題集で出てきた分からない単語を都度覚えるほうが効率がいいです。
ディクテーション
手順:英文を聞いて、その文章を書きとるorタイピングする
音声は何度も聞き直してOKです。
何度聞いても聞き取れないと思ったらスクリプトを確認してください。
その聞き取れなかった箇所が改善しろ(伸びしろ)です。
聞き取れなかった原因を分析した上で、聞き取れるように何度も聞いて復習してみてください。
ディクテーションは、音声変化(リエゾン)の理解力向上にうってつけです。
「単語だとわかるけど、文章になって単語がつながると聞こえなくなる」
こういったことが、音声変化を勉強すると解消できます。
勉強法の性質上、長文でやるとものすごく時間がかかってしまうので、Part1,2に限定しています。
音読
手順:イメージを思い浮かべながら音読する
Part6,7の復習では、イメージを思い浮かべながら音読することで、
リーディング時の意味理解がスムーズになり、「正しく、早く」読めるようになります。
Part3,4の復習で音読を取り入れているのは、シャドーイングの補助的な目的です。
Part3,4の音源でいきなりシャドーイングをしても、意味も場面もわからず頭に入ってきません。
事前に音読をして、内容を理解しておくことで、シャドーイングの効果を最大化できます。
ちなみに、TOEIC勉強における音読では、うまく発音できなくても、
ささやく程度でも声量でも全く問題ないと私は思っています。
むしろ、発音や声量が障害となって勉強が進まないなら、気にしなくてもOKです。
本物の英語力が身につかない、スピーキングに応用できないという意見はもっともですが、
私は、TOEICの勉強中は、TOEICのスコアメイクに注力すべきだと思っています。
これは、自身の失敗談に基づいています。
TOEICが最優先事項だったのに、オンライン英会話などいろいろな勉強法に手を出して、
スコアアップにかなり時間がかかって苦労しました。
この記事を見ている方には、ぜひ、遠回りせずに目標点数を達成して頂きたいです。
プロソディ・シャドーイング
手順:流れてきた音声を少し遅れて発話する(音に集中)
シャドーイングには実は2種類あります。
音や音声変化を意識して行うプロソディ・シャドーイングと、
イメージを思い浮かべながら意味理解に集中するコンテンツ・シャドーイングです。
プロソディ・シャドーイングの目的は「音声知覚」の高速化・自動化です。
音声知覚とは、英語の音を正しく聞き取る力のことです。
これが向上すると、音の認識に対する脳のリソースを最小限にできるため、
英語の意味理解に集中でき、リスニング力がアップします。コンテンツ・シャドーイング
手順:流れてきた音声を少し遅れて発話する(イメージを思い浮かべながら)
プロソディ・シャドーイングの上位互換的な勉強法です。
これを続けることで、「音は聞こえたけど内容が入ってこない」という問題を解消できます!
プロソディ・シャドーイングをやった後に、コンテンツ・シャドーイングをする。
実際の勉強では、この順番を守るようにしてください。
事前にプロソディ・シャドーイングで、音声知覚のトレーニングをしておくことで、
コンテンツ・シャドーイングでの意味理解がしやすくなります。
難易度は高いですが、ぜひ、根気強く続けてみてください。
金フレを完璧にする
TOEIC単語帳でおなじみの金のフレーズです。
ここでの完璧の定義は、
「1秒以内に英→日の意味が分かる。文字からも音声からも理解できる。」です。
このレベルまで洗練させてこそ、TOEICの試験で大いに役に立ってきます。
金フレの具体的な使い方は、今後、記事にする予定です。
ちなみに、私は900点を取るために黒のフレーズもやりました。
黒フレをやったことで、Part7でわからない単語が減り、時間内に解き終わるようになりました。
ただ、黒フレで音の暗記までやるのは、少しオーバースペックな気がします。
黒フレは、文字からの暗記のみ、かつ、完璧を求めないくらいの塩梅がいいかと思います。
800点から900点を超えるまでの勉強時間(実体験)
大体360時間くらいかかりました。
1日2時間TOEICの勉強を半年続けたところ、810点から910点まで上がりました。
前半の3か月は、何かしらのTOEICの勉強をして(確かスタディサプリと英語耳)、
後半の3か月は、公式問題集2冊と、金フレ黒フレをメインに勉強しました。
910点を取った後も2か月間TOEICの勉強をつづけましたが、スコアは停滞気味です。
今回紹介した勉強法の対象者は、文法と発音記号の勉強はほぼ終えている想定なので、
スタディサプリと英語耳の勉強法は割愛しています。
ググってみると、800点から900点までの時間は、ざっくり300-500時間くらい。
たまに1か月でTOEIC900点突破しました!みたいな記事がありますが、
それができるのは一部の天才か、毎日10時間以上勉強時間を確保できる人だけです。
普通の人にはほぼ無理です。騙されないでください(妬み)。
勉強時間は気になるポイントかと思うので載せましたが、
ほかの人の所要時間はあくまで参考情報くらいに思っていたほうが精神衛生上よいと思います。
まとめ
今回は働きながらTOEIC900点を突破した実体験に基づく具体的な勉強法をお伝えしました。
・公式問題集をベースに勉強する
・金フレを完璧にする
ぜひ本記事の勉強法を参考にして、今後の英語学習に役立ててみてください!
最大の山場はスコア停滞時に続けられるか
勉強してもスコア上がらない時が一番しんどいです。
「こんなにやっているのに何で点数が上がらないのか」
「自分には無理なんじゃないか」
特に、周りに短期間で点数を上げている人がいると本当にメンタルにきます。
大学院時代、私は、毎日1-2時間の勉強を数か月続けた後、スコアが610点だったことがあります。
後からTOEICの勉強を始めた研究室の後輩は、初回のテストで860点取ってました。
ちょっとアプリで勉強したって言ってました(?)。
ちなみに、その後輩は留学経験などはないです。
世の中理不尽なので、要領がいい人、地頭がいい人は存在します。
なかなかしんどいですが、可能な限り気にしないようにしましょう。
TOEICは言語の試験なので、続けることができれば必ずスコアアップできます。
この記事では具体的な勉強法にフォーカスしましたが、一番のカギは続けられるかどうかです。
最後に精神論をぶち込んでしまってすみません。
ただ、この長文記事を最後まで見て下さったということは、
努力家で、かつ、努力の仕方まで考えることができる優秀な方です。
ぜひ、最後まであきらめず英語学習を継続し、TOEIC900点突破を達成してください!!
応援しています!!!
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